診断・治療機器
レーザー前立腺肥大症治療器:GreenLight. HPS
これまで、日本で前立腺の治療といえば経尿道的前立腺切除術(TUR-P)が一般的でした。日帰りで行えるとはいえ、術後数日間は尿道にカテーテルを入れたままにする必要があり、患者さんのご負担は軽くないものでした。
しかし、グリーンライトレーザーによる光選択的前立腺蒸散術(PVP)が開発され、2011年7月には保険の対象となり、日本国内で手術ができるようになりました。
当院ではクリニックでは珍しいこのグリーンライトレーザーを導入し、前立腺肥大症の患者さんの治療に役立てます。
東芝16列マルチスライスCT
全身用コンピューター断層撮影装置…マルチスライスCTを導入いたしました。
CTというと被ばくを心配される方もいらっしゃいますが、このCTは、低線量で高画質なカラー3D画像を取得できます。また、0.5㎜厚のとても薄いスライス厚での撮影ができるので、従来のCTでは確認しきれなかった小さな病変も発見しやすくなります。
当院では主に、腎臓がん・膀胱がんなどの腫瘍性疾患や転移を調べたり、尿結石などの診断に用います。
しかし、当院が導入したCT自体は、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、頭部の外傷の検査から、肺がん、肝臓がん、胆のうがん、すい臓がんなどの呼吸器・消化器のがんなど、全身の検査に使用できます。
また、CTによる体脂肪測定も行っており、専用の体脂肪測定ソフトで内臓脂肪の面積を正確に測定することができます。
膀胱軟性鏡:CYF-VHA
これまでの膀胱内視鏡検査は、「硬性鏡」というかたくて曲がらないカメラが使われ、検査時にかなりの痛みを伴いました。しかし、当院では「軟性鏡」という、やわらかくてぐねぐねと曲がる細いカメラを使い、痛みや検査後の出血が少なくなります。
膀胱内視鏡は、膀胱から尿道を調べるのに使われる機器です。
膀胱がんを発見するために一番大切のはこの膀胱内視鏡検査。その他、膀胱結石や尿道狭窄の診断にも使われ、超音波検査やレントゲン検査では見つけることができない、小さな病変も見つけることができます。
超音波:Nemio MX
超音波診査は、妊婦さんの胎児の様子を診るためにも使われる機械で、身体への負担がほとんどありません。身体の中の臓器や血流の情報を、リアルタイムでモニター表示することができます。
泌尿器科分野では腎臓、尿管、膀胱、前立腺、精巣などの診断に有用であり、また経直腸プローブを用いて前立腺針生検が可能となります。
尿流量測定装置:フロースカイ
尿流量測定検査(ウロフロメトリー検査)とは、「おしっこの勢いを調べる検査」です。普段と同じように用を足していただくだけで、排尿量や勢い、排尿にかかる時間がわかるため、膀胱の機能や尿道の異常を調べることができます。
当院では、専用の個室で検査できますので、音などを気にせず、安心して検査を受けていただけます。